COP30はブラジルで閉幕し、適応資金を3倍に増やすとされる気候ファイナンス合意が成立しました。紙の上では良さそうに聞こえますよね？各国は、異常気象や海面上昇に対応するために、より多くの資金が必要だという点で合意しました。

しかし、ここからがややこしいところです。化石燃料からの脱却については、まったく道筋を描けませんでした。代表団は、基本的なロードマップすら合意できませんでした。国ごとの従来の対立が、石油・ガス・石炭の段階的廃止に向けた実質的な進展を妨げました。

その結果、気候被害への対策資金が増やされる約束はされたものの、そもそもの原因を止めるための合意はゼロ。典型的なサミットの結末—大きな資金発表はあるが、本質的な問題は回避されました。