日本国債の利回りはすでに1.835%まで上昇しており、長期借入コストも2.5%に達しています。米国債の3%という水準と比較すると、この金利差は実に微妙です。

私の判断では、もしFRBが本当に利下げを実施した場合、大量の借入資金がすぐに日本国内に回帰し、米国株式市場は必ず圧力を受けるでしょう。しかし問題は——利下げしなくてもダメだということです。アメリカは今、利息だけで毎日200万ドルを消費しており、債務爆弾はいずれ爆発します。

ですから、今回の下落はAIバブルの問題などではまったくありません。率直に言えば、市場内の流動性が枯渇しているという、マクロ経済面での致命的な弱点が原因です。資金が足りなくなっているのです。