この2日間、ビットコインのチャートを見ていて、ちょっと面白いと感じました。上昇したからではなく、下落の勢いが緩やかになっているからです。

価格が非常に狭い範囲内で何度も反復して震えているのに気づくでしょう。重要なのは——さらに下を探る動きがないことです。これは一見平凡に見えますが、その裏には重要な意味があります。

以前の高レバレッジ清算による暴落時には、取引量が異常に膨れ上がり、市場のセンチメントは極端な恐怖に包まれていました。しかし今は違います。清算の波が過ぎ去った後、取引量は正常な水準に戻り、価格はむしろ安定しています。これは何を示しているのでしょうか？売り圧力が衰退し、市場は一方的な下落局面ではなくなっていることを示しています。賢明な資金が低位で試し買いを始めているのです。

K線の観点から見ると、ビットコインは現在、重要な移動平均線付近でもがいています。全体的には圧力を受けていますが、下落の加速度は明らかに小さくなってきており、空売りの勢いが消耗しています。これは非常に微細ですが重要なシグナルであり、多空の力が再びバランスを取り始めていることを示しています。

もしこのまま現状の安値を維持し続け、次にこの抵抗線を突破できれば、9万ドルへの突き進みは単なる空虚な噂ではなく、市場の内在的な動力による結果となるでしょう。9万ドルというレベルは単なる心理的な整数値だけでなく、かつて激しく争われたエリアでもあります。一旦安定すれば、取引所外からの新たな資金や空売りのストップ注文が集中して流入してくるでしょう。

もちろん、リスクは依然として存在します。下のレンジを割り込めば、上昇のペースは中断されるでしょう。しかし実際には、動かない時間が長くなるほど、横ばい期間が長引くほど、その後の反発の勢いはより十分に蓄積されていきます。今のビットコインは、むしろ下に向かってさらに落ちるというよりも、これまでの変動を消化しながら、次の段階に向けて準備を進めていると見る方が自然です。