本当に使える取引システムの本質は「選択したコインから離脱までの完全なクローズドループ」です。多くの人が取引で損失を出すのは、要するにこの6つの主要なモジュールのいずれかが欠けているか、またはモジュール内の判断がすべて主観的になっているからです。今日は具体的にどう構築するかを解説します。

**第一のモジュール：トレンド判断**

まず、市場が現在どのような状態にあるかを明確にします。多くの人がここでつまずきます——トレンドがあるときに入りづらく、トレンドがないときに何度も底値買いを繰り返す。判断基準は定量化すべきで、感覚に頼ってはいけません。例えば、20日移動平均線と高値・安値を組み合わせて判断します。20日移動平均線が上向きで、かつ各低値が前回より高く、高値も前回より高い場合は上昇トレンドと認定します。上昇トレンドのときだけ買い、下降トレンドのときは距離を取ります。

**第二のモジュール：エントリーシグナル**

「いつ買うか」の明確な条件が必要です。一時的な衝動で決めてはいけません。ローソク足の形状、テクニカル指標、または価格の動きと組み合わせて判断します。例えば、上昇トレンド中に価格がトレンドライン付近でハンマー線を形成し、かつ出来高が縮小してサポートが有効であることを示している場合、エントリーのサインです。または、MACDが0ライン上でゴールデンクロスを形成し、価格が5日移動平均線を下回らなければ、それもシグナルとなります。重要なのは、シグナルが「唯一かつ明確」であること。曖昧な判断やコロコロ変わるシグナルは避けるべきです。

**第三のモジュール：ストップロス設定**

取引前に「最大損失額」を決めておくことが重要です。これこそが真のリスク管理です。ストップロスなしの取引は、ハンドルのない車のようなもので、いずれ事故を起こします。ストップロスは固定パーセンテージ（例：5%損失したら損切り）を設定するか、重要なテクニカルポイント（特定の移動平均線を割ったら損切り）を利用します。