仮想通貨界で毎日買い急ぎ売り急ぎ、頻繁に取引を行う人のほとんどは、最終的に手数料と心の持ちようで失敗します。いわゆる「必死の局面」がそうなるのです。自分は例外だと思わないでください。これは運ではなく、純粋に取引の論理自体に問題があるのです。

まず最も現実的な話——手数料がどれだけ厳しいかです。毎回の売買で手数料が少しだと思っていませんか？実際の計算をしましょう。仮に主流の取引所で現物取引を行い、手数料を0.1%とします（これは標準の料率です）。1日に5回取引し、元本が1万円の場合、その日の手数料だけで10円差し引かれます。もしコントラクト取引をする場合は、レバレッジ手数料やオーバーナイト料も加わり、一週間で手数料が元本の5%-10%を飲み込むこともあります。重要なのは、頻繁に取引していると必ず損失のある注文も出てきます。元本が減る一方で、手数料も払い続けるわけです。これが「二重の出血」です。最後に稼いだお金が手数料の穴を埋めるには足りず、こんな状況で利益を出せるのは奇跡です。

手数料よりも致命的なのは人間の性格です。毎日1分足や5分足のチャートを見ている人は、自分をコントロールできません。上がったらすぐに追いかけてエントリーし、下がったら慌てて損切りし、小さな利益で浮かれ、損失が出たら追加で買い増しして取り返そうとします。要するに、感情に完全に引きずられている状態で、理性的な分析はほとんどありません。

以前、私のファンの一人は1週間で20回取引し、15回勝ち、5回負けました。普通なら利益が出るはずですが、最終的には損をしました。理由を尋ねると、彼はこう気づきました——利益が出ているときは1%-2%だけ稼いですぐに確定し、損失が出ているときは無理に耐え続け、大きな損失を出すこともあります。一度の大きな損失は5%-10%にもなるのです。これが典型的な「小さく稼いで大きく失う」パターンであり、小さな勝ちだけでは一度の大きな損失の穴を埋められません。