取引市場には奇妙な現象がある：明らかに相場の方向性を正しく判断しているのに、ポケットの中のお金が減っていく。根本的に、多くの人は「どうやって注文を出すか」という段階でつまずいている——価格を間違えたり、手法が合わなかったりして、結果的にロスカットか損切り、たまに損益トントンで済むのがやっとだ。知っておくべきなのは、注文を出すかどうかが、最終的に利益を得られるかどうかを直接決定しているということだ。

**心理的罠その一：追い上げ反発**

シナリオはこうだ：仮想通貨の価格が大きく下落した後、そこからしっかりとした反発が来る。あなたは価格が急上昇するのを見て、慌てて——ああ、やばい、相場を逃した、これがまさにブル市場の兆しだ！と思い、反発の高値で追いかけてロングポジションを取る。

そしてどうなる？運が良ければ少し利益を得られるが、運が悪いと悲惨だ。価格が大きく戻し、ロスカットされるだけでなく、その後また下落が続けば、暴落のように損失を出し、アカウントは一気に赤字になる。

**どうすればいい？** 支持線付近の底打ちチャンスを逃したなら、そのまま見送るしかない。この反発はしばしば一瞬で終わることが多い。賢明なやり方は、冷静に待つことだ。価格が本当に安定し、明確なシグナルが出るまで手を出さない。短期的な動きに惑わされてはいけない。

**心理的罠その二：振幅の中で焦って注文**

売り圧力が確立し、価格が支持線付近でもたついている。見た目には落ち着いたように見えるが、実際には完全に安定していない。上下に振れ動き、一瞬上昇し、一瞬下落し、その中で我慢できなくなる——よし、覚悟を決めて突入だ。

結果はどうか？少し利益が出ても、少し損しても、なかなか撤退できない。もっと稼ぎたい、損失を取り戻したいと欲が出る。運が良ければ、振幅の中でちょうど正しい方向にエントリーできて利益を得られるが、逆に動けば利益はすぐに消え、最悪の場合は損失だけが残る。さらに悪いケースは、市場が誤った方向に進み続け、深刻な損失の泥沼に陥ることだ。

**どうすればいい？** 待て！確実な安定シグナルが出るまでは誘惑に負けてはいけない。振幅の中で注文を出すのは、霧の中で車を運転しているようなものだ。方向性が見えない。真のチャンスは、明確なトレンドの転換点にこそある。こうした上下の揺れ動きの混沌の中ではなく、しっかりとしたトレンドの変化を待つべきだ。