社区でまた犬猫コイン（Dogecoin）について議論が始まっている。分析予測によると、順調に進めば2026年には0.4ドルに上昇し、2027年には0.65ドルに挑戦し、1ドル達成には「世界的な大規模採用」が必要だという。聞こえはかなり魅力的だ——Layer2の統合、DeFiの開拓、環境に優しいコンセンサスへの転換、どれも夢のような未来像だ。

しかし、私は次第に冷静になってきた。

なぜなら、避けられない問題があるからだ：犬猫コインは毎年固定で50億枚の新規発行が行われている。これは可能性ではなく、確定事項だ。まるで水漏れの絶えない池のように、たとえ新たな資金がどんどん流入しても、この穴を埋める必要がある。長期的に見れば、この内在する硬直的なインフレ圧力は資産価値を持続的に侵食し続ける。

別の角度から考えると、「価値投資」を行う上で、毎年自動的に希薄化される資産に投資すること自体が矛盾だ。増加する新規ユーザーや資金が必要となり、発行増による希薄化を相殺しなければならない。この連鎖が断ち切られたら、その結果は明白だ。

この「確定的リスク」の警鐘を受けて、私は戦略を見直し始めた。長期資金の多くは、この種の物語性のある資産から、性質が全く逆の資産——ステーブルコインへと移行している。

私はUSDDを選んだ。

考え方は非常にシンプルだ：DOGEは継続的に発行され続けるが、USDDの設計はまったく逆だ。超過担保メカニズムを採用し、流通しているすべてのUSDDは十分な資産によって支えられており、内在する希薄化のロジックは存在しない。新規ユーザーの数や資金の増加を計算する必要もなく、資産はそこにあり、安定している。

これが「安定をもって信頼を得る」ことの意味だ。特定の物語が実現するかどうかに賭けるのではなく、インフレに対抗し、購買力を維持する確実性を選ぶことだ。他者が犬猫コインの新規ユーザーフォーミュラを計算している間に、ステーブルコインはすでに希薄化を気にしなくて済むシステムの中にある。