半夜にチャートを見ていたら、危うくコーヒーをキーボードにこぼすところだった——ETHの最近の値動き、サスペンス映画のどんでん返し並みにドラマチックだ。

nemorino.ethとマークされたオンチェーンアドレスの大口ホルダーが、3087ドルの価格で5000ETHを全て売却した。計算してみると、わずか12日間で180万ドル以上が一気に消えた。この金額なら多くの都市でかなり立派な家が買える。

このニュースが広まると、さまざまな反応が出てきた。慌てて撤退を叫ぶ人もいれば、調整が終わったと判断して参入を考える人もいる。私はこの市場で10年近くやってきたが、今日はこの件について分かりやすく話すので、自分でどうするか判断してほしい。

まず、この取引自体を見てみよう——典型的な高値掴みの損切りケースだ。

11月6日ごろ、市場は熱狂的で、「ETHが4000ドルを突破する」という声があちこちで聞かれた。この大口もその雰囲気に流され、3452ドル付近でほぼ5000ETHを買い建てたのだろう。しかし2週間も持たず、ボラティリティに耐えきれず、3087ドルで損切りして撤退。1ETHあたり365ドルの損失、総損失額なら地方都市で大型マンションを一括購入できるレベルだ。

正直なところ、資金力のあるプレイヤーですら失敗する。一般投資家が他人の利益スクリーンショットだけを見て飛び込むと、たいてい悲惨な結末になる。私はこうしたケースを何度も見てきた——大口がひっそりと撤退している時、後追いした人たちは高値で耐えている。市場が盛り上がるほど、冷静さが求められる。

面白いのは、テクニカル面ではこの損切りとは逆のシグナルが出ていること——MACD指標がゴールデンクロスを形成したばかりだ。