多くの人がYGGと聞くと、「ゲームアイテムの二次販売業者」というレッテルを思い浮かべる——安く買って高く貸し出し、その差額で儲けるというイメージだ。しかし、それだけの理解は表面的すぎる。まるでAmazonを「本を売るだけの店」とだけ捉えるようなもので、核心を掴んでいない。YGGは実は一連のオンチェーン経済循環システムを構築しており、技術はあるが資金のないプレイヤーがゲームを通じて生計を立てられるようにし、資金はあるが時間がない投資家が放置して利益を得られる仕組みだ。さらに、「次にどのゲームに賭けるべきか」といった戦略的決定もコミュニティの投票に委ねられており、取締役会の会議で頭をひねるようなことではない。

具体的な例を二つ挙げると、この仕組みの実用性がよくわかる。一人はインドネシア出身の友人、アヤ。彼女は大学生で、「Axie Infinity」をめちゃくちゃ上手にプレイしているが、新規NFTは2百ドル以上もするため、半年分の小遣いを貯めても揃わない。そこでYGGの奨学金プログラムに応募し、無料で3匹のAxieを手に入れた。条件は収益の7割をYGGに、3割を自分にというものだ。今では毎日2時間副本を回し、月収は300ドル以上。学費や生活費も賄えて、レストランでバイトするよりずっと良い。

もう一つは私が知る投資家の老周だ。余裕資金を持っているが、ゲームアカウント登録や操作に手間取るタイプだ。彼は直接YGGのトークンを専用のVault（金庫）に預け、《Illuvium》のレースに資金を投入し、先月は何もしなくても配当だけで4000ドル以上を得た。これがYGGの凄さであり、「遊ぶ側」と「資金を投入する側」の両方を融合させた仕組みだ。

要するに、YGGがやっているのは単なるレンタルビジネスではない。それは一つのプラットフォームの構築だ。プレイヤーは技術と時間を提供し、投資家は資産と資金を出す。利益は貢献度に応じて配分され、ゲームの選択権もコミュニティの投票に委ねられる。このモデルが成功すれば、GameFiは「お金持ちだけのゲーム」から、誰もが参加できる経済体へと本格的に進化できる。